「本当に治ったのか…?」

怪しい…と言わんばかりの顔でジッと見る先輩に、私は後退りをする。


「本当の本当に大丈夫です。それじゃあ、私…学校に行きますので…。一晩泊めて頂き、ありがとうございました!」


もう一度、頭を下げてからバタバタとエントランスから外に出た。


朝から何の騒ぎだって、思っただろうな…。


外で車の準備をしていた日向さんにも、お辞儀をしてから、私は学校へと走りだした。


日向さんも、何だかビックリしてたなぁ…。


ま…まあ仕方ないよね…?

それに、もう先輩の家に来ることも、今回限り…のはず…だもん…。