「あの…両親、今いないんです…。二人とも海外で仕事をしているので、たまにしか帰って来なくて…。」 「じゃあ、尚更泊まっていけよ…。今日は嫌な思いしたわけだし、お前を一人にしておきたくねぇからな…。」 囁くような声が耳に優しく触れるように聞こえてくる。 「いつも一人ですから、大丈夫です……。」 「大丈夫…じゃないだろ?また少し体が震えてるじゃん…。」 こ……これは… 単に先輩の家に来て、 先輩が傍にいるから… 緊張で震えてるんですってば!!