「翠央、口開けすぎ。」


わぁ〜っ!!
私ってば、つい夢中になって家を見てたら、口閉じるの忘れてた…!


慌てて口を閉じる私を先輩はフッと笑う。


あーあ、笑われた…。
穴があったら入りたい…。

そんな私をお姫様抱っこしたまま先輩は家へと歩いていく。


敷地広い…。
庭に、なぜか可愛らしい噴水まであるよ…!?


綺麗な花がたくさん植えられていて、辺りが暗いからか、ライトアップまでされてる…。


これは……別世界にやってきたような錯覚を覚えちゃうなぁ…。