「翠央…!?やっと見つけた…。」 そう言ってる先輩は肩で荒々しく息をしている。 「あ…あの…せんぱ……」 私の言葉の途中で、先輩は教壇の下にうずくまっていた私の腕を掴むと引き寄せてギュッと強く抱きしめた。 先輩の香りに瞬く間に包み込まれる。