このまま誰にも見つけられず、一晩この教室で過ごすことになったりして……。

こんな静かな教室で…。


怖い……。


ブルブルと体が震え出す。

震えを止めたくて、手で腕や腿をさすっていると、



“バリバリッ”


ものすごく大きな雷の音と共に、震動が校舎の壁をガタガタと揺らす。


「きゃっ……!!」


私は慌てて両耳を塞いで更に体を小さく丸めた。