「あ…あの…すいません…。私…」 「翠央がちゃんと俺を見てくれるまで、待ってるって言ったろ?」 私が言い終わるのを待たずに先輩が口を開く。 「俺は、もっと翠央の色んな表情や仕草、見てぇんだよ。だから、こういう時間は大切にしたい…。」 顎を持って、上に向かされた私の瞳に先輩の整った顔が映る。 まただ… 心がドキドキうるさいよぉ…! 先輩と会うと、こんな症状ばっかり…。