「……でも、今の翠央の唇を無理矢理奪っても、泣きそうだよな、お前。」


え…?


先輩の顔が少しずつ私から離れて、後ろから溢れんばかりの夕日が差してくる。

眩しさに目を細めた私を先輩は手を引いて起こすと、そのまま抱きしめた。



「待ってやるから…早く俺のこと好きになれよ。」



ドキッ…


なんだろう…?
先輩の言葉が、心を揺さぶってる…。