先輩は、私の顎をもって、上に向かせると、私のおでこに自分のおでこをくっ付けた。




「だったら翠央の心…、俺に振り向かせてやるよ。」

おでこが熱い……。


声がおでこから伝わって体中に響きわたるみたい…。


先輩の顔が、こんなに近くにあって、モカブラウンの髪がサラッとおでこを撫でて……


私…よく分からないけど、心臓がドキドキしちゃってる……。



先輩のこと好きじゃないのに、変だよ……私。