休息の部屋に着くと、先輩は真っ白な壁に私を押し付けた。 両手を壁について、私を見つめてくる先輩に、私は身動きがとれない。 「先輩…?」 呟くように呼ぶ私を見ながら、先輩は、かけていた眼鏡を外してポケットに差し込んだ。 「アイツが翠央の想い人?」 「え?」 アイツ……??