素顔の先輩と甘い休息

「…捕まえた。」


耳元で小さな声で囁かれて、私は一瞬、体が固まった。


私……後ろから匠先輩に抱きしめられちゃってる……。


『キャーッ!!相沢先輩が女の子を抱きしめてる!』

『なんなの!?あの子?』

私の後方から、女の子たちの悲鳴が聞こえてくる。


目の前にいる暁も、突然のことで、呆気にとられている様子…。


な……
なんなの!?この状況…。