「また明日な。」 先輩の言葉にお辞儀をして休息の部屋を出ると、オレンジ色の光が旧校舎を包み込んでいた。 私は、“はぁ…”と溜め息をついて歩き始める。 今日…… テスト勉強をしに来たんだよね…? 何か勉強……したっけ…? 私の記憶が正しければ、何もしてない…。 した……いやいや、された…といえば、先輩にキスされただけ…。 ポンッと私の頭にさっきの出来事が浮かぶ。