素顔の先輩と甘い休息

しばらく私と先輩の吐息だけしか聞こえない静かな空間に包まれていた。


何か言わないと、何も進まなそうな雰囲気に、私はようやく口を開いた。


「真っ白です……。」


今の私の状況のど真ん中をいく答え。


だけど、先輩にはイマイチ理解が出来なかったのか、“ん?”と言った不思議そうな顔をしている。


どうしよう…。自分でも、これ以上何を言えばいいか分からないよ〜!


「ええっと…あの……その……」


自分の言葉にフォローを入れたくても、そんな言葉しか出て来ない。


そんなアタフタする私を見て、先輩はフッと笑みを零した。