Anniversary






「そういえば……どうして先輩、こんな夜中に、1人でこんなトコに来てたの……?」

「ああ、星を見に来た……つーか、逃げてきたついでに、星を見てた」

「『逃げて』……?」

「ああ、先輩らーがコッソリ酒やら持ち込んできてるから……その酒盛りに巻き込まれる前に逃げてきた」

「うっわあ……!!」

 ――やりそう…確かにあのオヤジーずなら、やりかねないッ……!!

「つーか、マジでバレたら廃部だよー《天文部》……!!」

「まあ、なあ……でも大丈夫やろ、身内以外にはバレんよーにやってるし。そういうトコロは器用やからなーあのヒトたちは。おまけに顧問も顧問やし」

「――もしかして、一緒に酒盛りしてるとか言う……?」

「いや、それはしてへんけど。でも、あのヒトはシッカリ気付いてるでー?」

「…気付いたら止めよーよ、仮にも教師なら……」

「ああ、ムリムリ。言ったトコロでムダに煽ってくれるだけや」

「…それもどうなのよ?」


 そんな、耳に心地いい低い声を聞きながら……ぬくぬくとした先輩の体温を背中に感じているうちに、上下のマブタがトロンと仲良しになってくる。

 もうホント……こうやって先輩の胸の中にいる居心地ったら、どんな豪奢でフワフワなベッドだって敵わないよ。

(ホントにもう、すっごいキモチイイなあ……)