Anniversary






 その観測会の後になだれこんだ“新入部員歓迎会”については……正直、あまり思い出したくもない。

 案の定、たった3人の参加した新入部員――私・ミカコ・早乙女くんは、オヤジーずな先輩方にサンザンいじくり倒されるハメとなった。

 所詮、“新入部員”なんて……“主役”という名前だけの、単なるサカナ。

 特に私は、部内でもみっきー先輩との関係は既に周知のことだし……おまけに、カンジンのみっきー先輩が幹事で忙しくしてて私に構えないのを良いことに……その件に関するオヤジなツッコミを、さんざん、さんざん、さんざんッ、頂くこととなった。

 観測会の時から、先輩に構ってもらえない――どころか、他のオンナに取られるハメになるという――ウップンと苛立ちをタップリと抱えていた私は、

 …最初は黙って大人しく受け流していたが、そのうち逆切れかまして、反対に思う存分ノロケて先輩とのラブラブっぷりをめっちゃくちゃアピールしてやった。

 ああ、スッキリ♪

 それで私へのイジりはパッタリと減ってくれたとはいえ……そんな私の横でミカコが、やっぱり観測会の時から、一見ニコヤカなくせしてミョーに話しかけ難いオーラを纏っていて、とてもじゃないけど軽くツッコミ入れてはからかって遊べそうな雰囲気では無くて。

 結局、先輩たちのイジり攻撃は、ただ1人、早乙女くんに集中砲火の如く浴びせられることとなった。

 宴会がお開きになって就寝時間となってからも、男子部員は皆、地学室でザコ寝だもん。

 また更にイジられ倒されている頃だろう。

 そして、私とミカコの女子部員2名は、保健室を貸し切りで、ベッドという快適な寝床を頂けることとなり、よって早々に床に付いていたのだったが……―――。


「―――あれ……?」


 フと目を覚まして隣を見ると……ミカコのベッドがカラッポだった。

(トイレかな……?)