2位と大差をつけて1位で抜けた“午前の部”を皮切りに、優勝までサクサク順調にいけるかと思われたのも束の間。
“午後の部”では文字通り“接戦”を繰り返し、すさまじい勢いでもって巻き返しを図ってきた後続のD青組と1位2位を奪い合いしつつ、しかし終いにはアッサリ1位を奪取されてしまい。
それでも本当に最後の最後、例の一般投票による点数加算によって、ウチが“応援合戦”と“応援模様”の投票で共に見事1位を獲得していたことで、極めて微妙な差ではあったものの何とか逆転に成功することができたのだ。
まさしく、野球で言うトコロの“9回の裏2死満塁”って状態から戦況を引っくり返すことが出来たからこその優勝、なのである。
その対価が饅頭2コじゃー到底足りない。
足りてたまるかコンチクショウ。
…しかし、これでも配給が“どら焼き”1コだった他のクラスに比べれば全然マシ、なんだろうけれども。
…って、だから何で和菓子なんだよ?
ここで改めて全校生徒の名誉のためにキチンと言っておくが。
――当然、優勝の“ご褒美”に貰えるであろう“紅白饅頭”のために、はたまた慰労のために全校生徒に配られる“どら焼き”1つのために、あれほどまでの盛り上がりを見せ闘魂むき出しで頑張ったのでは、決して無い。
そんなの、ただ単に他クラスへの対面・面目、そして対抗意識によるものだ。
…という戦い好きな校風を作り上げたのも、考えるとシャクに障るが、例によって《生徒会三連山》の功績の1つである。
ともあれ、そんなダブル優勝を祝っての打ち上げ宴席の場である部室内には。
俺のほか、例によって普段のメンバー8名。
《三連山》の面々と、三樹本、小泉、高階、早乙女、そして顧問の碓氷センセー。
それに加えて、ウチの幽霊部員でもある武田と、あとは由良に梨田女史までも居て、現生徒会役員メンバー揃いぶみ。
…ま、そもそも俺が呼んだんだけどな。
本日、支給される予定だった例の《部活動対抗障害物リレー》の優勝賞金…もとい、“臨時賞与”という名の部費を受け取りに生徒会室まで行った際に。
――ちなみに……この場に居る面々の全員が全員ともC組であることも……別に意図したワケでも何でもない。

