「まあまあ、部長……まだ沢山ありますから……」
そこでヤンワリと言った高階に、その両脇から「甘い!」と投げ掛けられる、早乙女と碓氷センセーの呼吸ピッタリな2声ユニゾン。
「いいか高階! 既に満腹のヤツにまで食い物を恵んでやる必要は無い!」
「そうだよ高階! ヘタに甘いカオしたら付け上がるだけだって!」
――よっぽど腹が減っていたのか、はたまた単に高階の作ったモノを他のヤツラに分け与えたくないだけか……2人そろって言うことがヤケにキツイし。
「てゆーかセンセイ……いい加減コレ、脱いじゃダメ……?」
弱々しく聞こえてきたそのセリフの方向を見やると……ベッド代わりの長椅子の上、オニギリ片手にチョコンと座る小泉の姿が。
しかも、いまだゴスロリ姿で過剰なフリルとレースに包まれたままである。
「…だ・あ・めっ♪」
それをメッチャ甘い声で囁くように返すのは……そんな小泉を膝の上に乗せて抱きしめている、
――ココ救護テントの主、島崎センセー。
「せっかく似合ってるんだもの、しばらくそのままで居て? ねっ?」
「うー…でもー……!!」
「ぅきゃーん、もうっ、可愛いわねー桃花チャーンっっ!!」
――ぎゅうううううっっ!!
っと、そこで更に強い抱きしめの刑。
いくら女性は“可愛いものが好き”だとしても、これは行き過ぎなんじゃないだろうか?
(つーか、居たよココにも『ロリコン』が1人……!!)
しかもセンセー、アナタ女性でしょーが?
なんかソコから空気が倒錯的な方向に曲がってるから、いー加減、やめてもらえません?
…と、サスガに面と向かって言える勇気のある面々は、幸か不幸か、この場には居ない。

