Anniversary


 そんな和やかで微笑ましい2人の姿を見やり、思わず「理不尽…」と同時に切ないタメ息を洩らしてしまった俺たち3人、だったのであったが。

 ――ごほんっ!

 途端、背後からイキナリ聞こえてきたワザトらしい咳払いの声で、ビクッと一瞬、硬直した。

「楽しそうなオハナシ中、とっても申し訳ないんですけれど……」

 恐る恐る振り返ると……やっぱりいつの間に来ていたのか、案の定、両手を腰に当てて立つ高階の姿が。

 ―― 一体アナタどこから聞いてたんですか……!?

「そろそろゴールへ、2人を迎えに行きませんこと?」

 そして、イヤにハクリョクのある笑顔でニッコリ。

 即座に背筋が凍り付いたよーな寒々しい気分になったのは……きっと俺だけでは無いダロウ。

「あ…ああ、そうだねっ……! そうだったよねっっ……!!」

「やっぱ、ここは労いの言葉の1つでも、掛けてやらなきゃだよなっっ……!!」

「はいはい、そうと決まればレッツらゴーっっ……!!」

 そこでクルリと方向転換180°。

 そのまま俺たちは、揃って3人、脱兎のごとくゴール目指して駆け出したのであった。

 ――あーめでたしめでたし?