Anniversary


 真っ当な問題を出されたとして、そんな坂本よりも早く三樹本が正答を返せる可能性なんて……ほぼ無きに等しいというもの。

(…とはいえ、勝負なんてのは最後までやってみないと分からないモンだしなっ!)

 そこに俺は一縷の望みを掛けてみる。

 つーか、もはやそれしか出来ないっての。

 坂本と同着で最後の関門へと滑り込んだ三樹本の背中を見やりつつ、俺はヒタスラ神頼みに縋る。

(――頼む、イロモノ問題カモーン!!)

『問題! …これは答え抜け形式です!』

 そこでスピーカーを通して聞こえてきた出題者の声。

『答え抜け形式』……つまり、出題される問題は“答えが複数用意されてある”パターンだ。

 …うっし!

 まずは“大幅なタイムロス”というハメになることだけは避けられたか。

(後は三樹本が、坂本よりも早く答えられるか、それともさほど大差なく答えられるか……そこがカギだな……)

 ゴクリと生唾を飲み込みつつ……響いてくるであろう出題者の次の声を、ジッと、待つ―――。


『あなたが今かかえているバトンのスリーサイズを、上から順に答えなさい!』


 ―――ガクリ。…と、思わず俺はその場で脱力。

 …なんだよそりゃ。

 そんなの、誰が答えられるか、っつーの! ――と俺がアタマを抱えてみた途端。