そして《部活動対抗障害物リレー》、第2の関門。―――ココはオーソドックスな障害物、“平均台”。
人を抱えている走者を考慮してか、そこまでの高さは無いものの。
しかし腐っても平均台は平均台。
バランスを崩せば即ケガを作れるくらいの高さは充分にある。
しかも、渡らなければならない距離も充分、あり過ぎるくらいにある。
にも拘らず、そこはそれ、サスガ碓氷センセー。
そのガタイはダテじゃない。
片側の肩に小泉を抱え上げているというのに、全く危なげない足取りでラクラク平均台をクリアしてゆく。
…きっとセンセーにとっては、運ぶってことには、小泉も材木も変わらないのかもしれないよな。
そして、続く田所も同様に、由良を抱えてラクラク平均台クリア。
――結局、タイム差は縮まらず。
そのまま平均台を抜けてバトン受け渡しゾーンに到達したセンセーは、肩から抱え上げていた小泉を下ろすと、そこに待ち受けていた早乙女の背中へとポスッと乗っけた。
事前の俺の指示である。
如何にバトン受け渡しゾーンではバトンを地面に下ろすことは許されているとはいえ、下ろしたら下ろしたでそれだけのタイムロス、なるべく小泉は地面に落とさないように受け渡しを済ませること! …と。
それに、早乙女が向かう次の障害に対するには、小泉を身体の前面で抱きかかえていくよりも、背中におぶってる方が格段に都合が良い。
なぜならば、そんな《部活動対抗障害物リレー》、第3の関門は。―――なんと“筆記試験”、だからである。

