【5.後半戦】
「なにはともあれっ……!! ――部費を手に入れるためには、何をさておき、まずは“打倒・生徒会チーム”だ!! 気合入れていくぞ!?」
そんな俺の言葉に、ニッコリ「おうっ!」とノリもよろしく返してくれたのは……案の定、三樹本ただ1人だけだし。
碓氷センセーに至っては、もともと機嫌はよろしくなかったとはいえ、先刻の放送部員の不要なヒトコト発言により“寝た子を起こされた”所為でか、誰一人として近寄れもしないくらい、更によろしくないご機嫌となってしまっているし。
…てゆーか、これはもう、むしろ“悪化”といっても差し障りは無いくらい、ものすごっく凶悪なオーラを発してらっしゃる。
まあ逆に、その不機嫌な凶悪さが、これから始まる競技に…また敢えて加えるならば、そのレースを“主催して下さってるチーム”にも向いてくれるのならば、とりたてて何も言うことは無いんだけどな。
むしろ万々歳ってモノか?
あの放送部員の不用意な危険発言に感謝しちゃうよ?
そして俺も俺で、やっぱり先刻の放送部員による入場門でのインタビュー――という名を借りた謂われも無い“曝し”行為――には、ハラワタが煮えくり返るくらい…とはいかないもまでも、ナニゲに腹も立っていることだし。
オマケに由良の発言に至っては、その立腹度合いが、ほぼウラミの領域にまで達している。
ともに俺の闘争心が掻き立てられるには充分な仕打ちだったぞアレは。
つーワケで、そんな俺と、たぶん碓氷センセーには、「アイツら殺す!!」くらいの気合は充分!
…そこまでいかずとも、気合の在る無しにおいては、付き合いの良い三樹本も、まあ問題は無く。
―――だから何が“問題”って……ウチの1年坊主どもだよモンダイは……!!

