Anniversary


「つまりなー? あの放送係のにーちゃんずが、このことから何を言いたかったのか、っつーと……ウチの吉原部長こそ実は、武力&政治力に加え、ああやって校内の財政力まで握り込んでる、その気になれば何も出来ないコトは無い、いわば“ウチの学校で最も権力を握ってるコワいヒト”、だったりするんやでー? ってコトやな! そこらへん、よーく憶えとき?」


 ―――おいコラ三樹本……可愛い後輩たちに、なーに根も葉もないことを尤もらしく説明口調で吹き込んでやがるんだキサマ……!?

 てゆーかそもそも、もしやその黒いウワサの出所はキサマかコノヤロウっ……!!?


 速攻、無言でヤツの背後に回った俺のチョークスリーパーが炸裂したことは……もはや言うまでも無い。


「ちなみにー……こーやって、ヘタに情報屋サンなミキモトパールくん、ガッチリ絞めて押さえて支配下に置いちゃってることでー、校内の武力・政治力・財政関係にコネを持っているのみならず、さらに情報網に関してまでも、抜け目なくシッカリばっちり、その手に握っちゃってるワケなのよねー平ちゃんはーっ! …ねっ、どこまでも黒いでしょおっ?」


 ―――由良……キサマまでそーニッコリ笑って、おまけにマイクまで通しやがって、全校生徒に事実無根な説明を発信すなッッ……!!


 これにより……それからしばらくの間、俺が誰彼からとなく『裏番長!』とアカラサマに囁かれては後ろ指を差されるようなハメとなってしまったことについても……、

 ―――モチロン、不本意ながら当然、言うまでもなくなってしまったのだった。

 …ちくしょう。