『ご覧の通り、やはり先生も並ぶ吉原部長と同等の体格! よーするに、これで天文部チームも、生徒会チームに負けるとも劣らないバトンと走者の揃えっぷりとなったワケですね! ――てゆーか、そもそもソボクに疑問です! 顧問とはいえ教師を使ってもいいのでしょうか、この競技!? どうなんですか、そこのところは!? 主催者および解説の梨田さん!?』
『そうですね……確かに、そこは皆様、疑問に思うべきところだとは思いますが……しかしルールにも「教師の参加は不可」という項目は見当たりませんし、また、この競技における過去の記録を辿りましたところ、“部員数が走者の数に満たない”という理由で顧問教諭の参加を許可している前例もありましたので……よって、このたびの天文部からの申し出につきましても、…まあ所謂“抜け道”と言える手段ではあるのかもしれませんが、許可を致しました次第です』
「別に、そんな『許可』なんぞくれなくても全くモンダイは無かったんだ…」という至極ご尤もな碓氷センセーのウンザリしたようなボヤきは……心を鬼にし聞かなかったことにする。
――てゆーか、この期に及んでまだ言ってるかねそんなこと。
いい加減ハラ括ってくれないと。
『サスガ梨田女史、どこまでも公平かつ正当な理由での裁定でございます! そこに一縷の不正もございません!』
『当然です! この競技に関しては生徒会の威信にかけて、「一縷の不正」も入り込むスキ無きよう、万全の体制で取り計らっておりますから』
『素晴らしい! やはり生徒の上に立つ生徒会は、こうでなければなりません! ――と、こうして碓氷先生の参加理由がスッキリ飲み込めましたところで、中継のツヨシくん! 続きをどうぞー?』

