Anniversary


【4.ハーフタイム】


「もぉーう、すっっっ…ごい! カッコ良かったですぅううううッッ……!!」


 直前まで慌しくドタバタと準備に追われていたワリには無事に応援合戦の演技披露を終えることが出来、その後の後片付けも滞りなく済ませた、俺たちC組連合応援団員だったが。

 しかし予想に違わず、天文部の《部活動対抗障害物リレー》参加メンバーである俺と三樹本、早乙女、高階の4人は、応援合戦の終了後まもなく行われるそれを控えて、着替えをしているまでの時間も無く、その足で学ラン姿のまま、またもや慌しく集合場所でもある入場門へと向かうこととなった。

 そんな俺たち4人を、入場門に到着するなり、迎えてくれたのは。

 体操着にブルマ姿で待ち構えていたように走り寄ってきた小泉の「きゃああああっっ!!」という絶叫に等しい甲高い叫び声と、続く絶賛の言葉。

「ホントに感動しました!! ちょーステキでした! 学ラン着てる応援団員という部類のヒトを、こんなにもカッコイイと思ったのなんて初めてですぅうううっっ!!」

 言いながら、それでも何か言い足りないのか、手足をジタバタさせては「まぢスゴイですー!!」とキャーキャー喚く。

「応援席も、すっごい盛り上がってたんですよーっ!! もう皆ノリノリで、特にオンナノコたちは黄色い声で絶叫しながらポンポン振ってましたし!! そのくらい、部長たちってば、すっごい迫力満点でカッコ良かったですーっっ!!」

 褒めてくれるのは嬉しいのだが……そう素直に臆面もなく面と向かって絶賛されると、なんだか照れくさくてコソバユイ。

 何と返事を返していいものやら分からないままに、とりあえず笑って「ありがとう」とだけ、返しておく。

「コッチからも応援席、見えてたで? 皆ちゃーんとコッチの指示通りにポンポン振ってくれて助かったわ。こっちこそアリガトなー?」

 小泉のアタマを軽くぽふぽふ叩きながらニコニコ笑顔でそんな返答を返せる三樹本が……さすがカレシだけあって、扱い慣れてるというか褒められ慣れてるというか……なんだかスゲエと思ってしまう。

「ありがとう」しか返せない俺より全然オトナでやんの。