獲得点数、300点の3倍で900点。
しかもプラス《バウンティ》100点。
《WANTED》で指名手配されている人物を連れていけば、それが例え《WANTED》以外の“指令”だったとしても、失格にならない限り《バウンティ》100点は必ず貰えるのだ。
だから合計すると1000点。
『さーて、どうなんですかねえ碓氷先生? そこんところは?』
『……いやボクまだチェリーなんで』
『まったまたあ! いいトシして、そんなハズないじゃないですかー!!』
ヘタなセンセーの言い訳は一笑に付された挙句……『それじゃ皆、納得してないですよ』まで言われて、『先生の初体験話、聞きたいかーっ!!?』と、まるでウルトラクイズの『ニューヨークへ行きたいかーっ!?』のノリよろしく全校生徒に投げかけられて、しかも即座に「おおおおおーっ!!」という全校生徒一丸となったような叫び声で返されては……既にセンセー、逃げ場ナシ。
なまじ“教師の中でも唯一の若いオトコ!”ということで、さりげなく女子生徒に人気がある所為か……女子の嬌声がスサマジイ。
『可愛い生徒のため、チームのために、吐いちゃってくださいよーうりうりっ♪』
『…………』
言葉通り『うりうりっ♪』とヒジでぐりぐり突かれては詰め寄られる、もはや言葉も出ないだろう碓氷センセーの表情は……見えなくてもわかる、
きっと表面上は困ったような笑顔を覗かせつつ、それでも持って生まれた凶悪さが滲み出ていることだろう。
現に隣に並んで立つ小泉と、コッソリ背中側で小突き合っているのが見える。
――客席から見えないと思って、何やってんだコイツらは。
多分、『こうなったのもオマエの所為だボケ』『知らないわよ、諦めてとっととハラくくりなさいよ』的な普段の舌戦ファイティングがコッソリと繰り広げられているだろうことは、想像に難くない。

