Anniversary


『それでは、そんな碓氷センセーを引きずりだしてきました小泉選手へ与えられた気になる“指令”は一体なんだったのか!? 発表させていただきます!!』

 そこで小泉が、おそらく“指令”の書かれていると思われる紙を手渡した姿が見え、同時にスピーカーから微かにカサカサと紙を開く音が響いてきて……、


『おおっとう!? これは大穴です!! しかし驚いたことに、《WANTED》ではありません!! ですが《WANTED》よりも大穴です!!』


 どよどよっ…と、即座に応援席&客席から広がる波紋。

 俺たちも、その場で「は…?」と一斉に顔を見合わせた。

「『《WANTED》よりも“大穴”』な条件って……そんなものあるのか?」

 訝しげに問いかけてみると、「そりゃあ当然…」と言いかけて……、

 ――即座に3人が3人とも、そこで何かにハッと気付いたような表情をすると、揃って蒼ざめ黙り込んだ。

「それって……」

「もしかして……」

「つまり、アレが……」

「――なに言ってんだオマエら……?」

 3人のあまりの態度の豹変っぷりに、三樹本と早乙女と、不可解な表情を見合わせた、――それと同時。

 再び被ってくる、マイク越しの大声。


『それも点数300点!! これまでの最高得点です!! 初めて出ましたね、ここまでの高得点は!!』


「「「300点!?」」」

 顔を見合わせていた俺たち3人の驚愕の叫びは、再び沸き起こった一般聴衆のどよめきの嵐に掻き消される。

「300点って云ったら……」

「ラクにチーム順位、入れ替わっちまわねえ……?」