しかも、更にエゲツナイことに……これは“極秘事項”として公にはされていない話、なのだが……この告白劇が、正真正銘、コイツら3人ほか実行委員会上層部の面々により仕組まれたものだということを、俺は知っている。
ようするに初回レースで1位になった生徒は、一般聴衆の盛り上げ役、…つーか後のレースをやりやすくするための、コイツら“仕掛け人”どもが用意した“サクラ”であるのだ。
突然そんなエゲツナイ“指令”なぞを目の当たりにしたら、まず当の走者が戸惑うに違いない。
――しかし、そんな初っ端からこんな条件を出されて、しかも難なく“サクラ”によって為されてしまえば……走者の誰もに“この競技ではこれがアタリマエのこと”という認識が刷り込まれてくれることだろう。
何がオソロシイか、って……コイツら“仕掛け人”どもの、これほどまでの用意周到さが、競技やら条件の中身やら以上に、この上なくオソロシイこと極まりない。
したがって、…初っ端でコレだったものだから、ここから先も競技は順調に進行し。
そして2位以降も、レースが進むたび次々に……出るわ出るわ。
『アナタのカレシ』
『既にカレシ(カノジョ)が居る人』
『アナタの友人のカレシ(カノジョ)』、
なんてのは序の口、
『モトカレ(モトカノ)とキッパリ別れられずにいる人』
『モトカレ(モトカノ)とヨリを戻したがっている人』
『現在“三角関係”の真っ只中にいる人』
『つい最近、告白されてキッパリすげなく相手を振ってしまった人』、
だとかいう少々品性を疑われるようなネタも含め、明らかに品性を疑われるような
『現在フタマタかけてる人』やら
『現在ウワキしてる人』だとか。
…サスガ、ウラの名を《「秘密を暴くぜドコまでも!」トライアル★》と云うだけのことはある。
――秘密、暴かれまくり。

