「…………」
タップリ5秒の沈黙の後。
3人が3人とも、揃ってポンッと手を打って。
「あああ、その手があったか!! そうだよ俺たち、生徒会権力とか、まだ持ってるじゃんっ!!」
「うわ、すっかり俺、自分が生徒会からズッパリ引退した気になってたよ!!」
「さすが平良、ナイスアイディア!! とてつもなくシンプルかつベストだ、それは!!」
そして、声を揃えて「さっすが悪代官!!」と拍手喝采で褒められても……それ絶対に褒められてないし。
――ケンカ売ってんのかテメエら?
「イヤだなあ……もう俺たちってば先走ちゃって。ややこしく考え過ぎていたヨ」
「案は幾つも出てくるものの、いくら何でも犯罪行為まではヤバイよなあって……」
「イマイチ実行に踏み切るのを躊躇っちゃう案ばっかりだったもんなー?」
「――って、何を考えてたんだキサマら……?」
でもって、そのデカい図体で恥じらうなキモチワリィ。
…てゆーかソコ、恥ずかしがるトコロじゃないから間違っても!
(少しは一般常識的な罪悪観念というものを持て、テメエら……!)
まったく、どっちが“悪代官”なんだか分かりゃしねえし。
そんなコイツらに比べたら、俺の浅くてささやかな悪知恵なんて可愛いモンだ。
せいぜい、いいとこ“越後屋”あたりで終わるのが関の山だしな。
そこで俺が即座に深々とタメ息を吐いてしまったのを合図にしたように……「んじゃ早速!」と、揃って3人が立ち上がる。
「じゃ、平良!」
「行ってくるから!」
「後はヨロシク!」
そうしてヤツらが去り際の笑顔もサワヤカにガラッと部室の引き扉を引き開けた……、
―――まさにその場に立っていらっしゃったのは。

