Anniversary


 よって、我がC組連合も同様。

 だから小泉が、こうやって黄色いポンポンを人数分制作しているのである。

 …ようするにC組連合では、競技中の応援でコレを使うワケなのだ。

 投票によるチーム点数獲得のため。

 見物する先生や一般客に対して、いかに好感・好印象・面白みを与えられるか、というトコロが、票獲得のミソである。

 ただ目立つだけではダメ、ということだな。

 それを考えた上での、コレは我らC組連合の“応援模様”対策。

 ――確かに……応援席で観戦している連中が揃ってこんなポンポン振ってたら……“黄色”という色からしても、相当目立つだろうに違いない。

 その上、「カワイイわねー?」なんてオバチャン連中にでもウケてくれたならコッチのモンだ。

(…なんていう戦略を考え出す実行委員には、ホトホト頭が下がるね全く)

 そのC組実行委員筆頭である山田に、“応援団長”なんていう面倒な役職を押し付けられたことは……この際、それも“戦略”として受け止めておくことにしよう。

 それに応えるためにも一応、いくら“飾り”とはいえ、任された応援合戦については精一杯頑張らせてイタダキマス! …ってね。

 ともあれ、そんな殊勝な心がけの俺はケナゲにも応援合戦の準備に勤しむ忙しい毎日を過ごしているのだが……今日に限ってヒマだということでは決して無く、応援団の練習にと体育館の使用を許可された時間になるまで、どーせ教室に居たら邪魔者になるか何かしら手伝わされるかが関の山だし、じゃあ部室ででも時間をツブしてるかー、と。

 それでココまで来ていたトコロに、小泉がビニールテープとハサミを片手にやってきたのだ。

 さすがに目の前で作業を始められては俺も「手伝うよ」と言い出さないワケにはいかず……よって小泉と机を挟んで向かい合ってポツポツと話などしつつ、2人でちまちまビニールテープと格闘していたのである。