「「お…横暴ーーーッッ……!!」」
「いくら2人で、そーやって“ナイスコンビです!”風に口を揃えて言われてもね……ダメなものはダメ! こういうものは下級生からワリを食うことがドコの世界でも決まってんだよ!」
「あの……“棄権する”というテは、最初から考えてないんでしょうか……?」
そこで、やっぱりニコニコと挟まれた高階の言葉にも……即座に俺は「却下!」と返してやった。
「おまえたち1年生は、この《部活動対抗障害物リレー》の真意を、全くもって理解していない!」
「『真意』も何も……」
「ただ単に、部活動で対抗するってだけのエキシビションレースに……」
「そんなものを求められても……」
「――甘いッッ!!」
バシッ!!
――再び響いた指示棒の音で、即座に1年生3人が押し黙る。
「いいか…? この《部活動対抗障害物リレー》が、別名《梨田カップ》と呼ばれているのはナゼか? ――それは、このレースが生徒会主催だからだ!」
《梨田カップ》の“梨田”とは。
現生徒会会計の梨田女史の名前からきているものである。
「代々この《部活動対抗障害物リレー》は、その時々の生徒会会計の人間の名前が用いられた別称で呼ばれる。…まあ、言うなれば《生徒会会計カップ》だ。――てーことは、つまり?」
「てーことは、つまり! …そのレースで優勝した部には、生徒会会計から“金一封”が贈呈される、っつー話やな」
俺の後を継いで、三樹本がそれを続けた。

