それも3人が3人とも揃って要領が良く、己の素行の悪さのカケラすら、全くもって覚らせないようにしているから……というのが1つ。
また、先生連中が生徒を計るバロメーターの最たるもの、――成績。
この点に於いても奴らに抜かりは無く、校内で各種テストが行われるたび、張り出される上位順位表のトップ3を、常にコイツら3人で独占しているような有様だ。
おまけに3人とも、“もと生徒会役員”という肩書きまで持っている。
それも、“名”と付けてまで呼ばれていた生徒会組織だ。
――そりゃー、先生なら誰でもダマされるだろう絶対。
普段は、この〈地学準備室〉とは〈地学室〉を挟んで反対側の並びに在る〈天文部部室〉で溜まっているコイツらが、今日に限ってナゼわざわざ地学準備室に溜まっていたのかは、俺の知ったこっちゃないが。
…ともあれ、ドアを引き開けた途端、出会い頭に目の前に“元凶”を見つけてしまって、ココで会ったが100年目、とばかりに、親のカタキでも討つが如くに積もり積もったウップンを晴らすべく、思わず机を蹴り上げてしまったワケだったのである。
机を蹴り上げたその足を、今度は奴らの真ん中にドンッと下ろすや否や。
「ヒトに面倒ばっかり押し付けやがって、当のテメェらはノンキにバクチかぁ……?」
我ながら借金の返済を迫るヤクザのようだ…などと思いつつ、そこで凄みを効かせたニヤリとした笑みで奴らを見渡し、ワンクッション入れて。
「ざけんな、テメェら!! それでも生徒の上に立つ生徒会の役人かコルァ!!」
そして間髪いれずに怒鳴り倒した。

