Anniversary


 坂本(さかもと)直哉(なおや)。―――現在3年C組在籍、前年度生徒会会長。

 葛城(かつらぎ) 元(はじめ)。―――やっぱり現在3年C組在籍、前年度生徒会副会長。

 田所(たどころ)将太(しょうた)。―――同じく現在3年C組在籍、前年度生徒会書記。


 3人が3人とも、揃って身長190㎝級の大柄でガタイの良いタイプであり……そこから付いた呼び名が《生徒会三連山》。

 彼らが属していた頃の全盛期の生徒会は、“難攻不落”と、全校生徒のみならず他校生徒会からまでも一目置かれ、恐れられていたものである。

 既に今年度の生徒会メンバーに役職を引き継ぎ引退した現在も尚、《三連山》の威光は健在であり、現役員の影に隠れて、今度は“生徒会執行部員”としてのポジションからその手腕を揮っていると、もっぱらの評判である。


 そして何の因果かコイツらは……俺と同じクラスで、同じく共に天文部員でもあり、

 ――おまけに昔ながらの友人でも、あったりする。


 もともと俺たち4人は、俺が小学生の時から今でも通っている空手道場で、知り合った仲間だった。

 ゆえに気心が知れているということもあるが、マジメに本心から、空手以外でコイツらに勝てたタメシが1度も無い。

 …別段、弱みを握られているとかいうワケでも無いのだけれども。

 ただ純粋に、俺が敵わない人間のうちの3人、というだけのことだ。

 俺みたいに近くに居すぎると、3人とも生徒会の人間のクセして何かとゆーと校内でバクチを打つわタバコは吸うわ酒は飲むわで、なんでこんなにスチャラカ人間なのだろうかと思わず嘆きたくなるくらいイロイロな素行不良の面が見えてしまって、あまりにも人間として、高校生として、ダメダメのような気がヒシヒシとしてくるものなのだが……にも拘らず、ヤツらの先生たちの覚えは、メチャメチャ良い。
 唯一の例外は碓氷センセーくらいなもので、後の先生連中のホトンドは皆、奴らの外ヅラにコロッと騙されている。