「先生呼んでくるな!」




慧くんは急いで
個室を抜けた。





体に残る微かな痛み。





窓の外は雪が降っていた。




雪が降ってる?
まだ秋なはずなのに…?





「目覚めたんですね」
「…は、い」




上手く言葉が発せない。






「覚えていますか?こうなったこと」




あたしは首を横に振った。