秘密な契約と掟破りな愛


「…………仕事だ」


「仕事?呼び出し?」


「ああ。すぐ戻ると思うから適当に寛いでろ。寝てても構わないからな」



男はジーンズのポケットから携帯を取り出し着信を覗いてそう言うとそそくさと部屋を出て行った。



今は夜の10時。こんな時間に仕事の呼び出し?何だか本当によく分からない人ね…。



寛いでろって言われても…他人の……それも男の家で寛げる訳ないじゃない…。



だけどすぐ帰って来るって言ってたし…。待つしかないわよね…。