怪しい仕事…。マフィアとかヤクザではないって事?だったら何だろ…。あの時の怪我といい……何か…煮え切らないな。
そうこうしている内に、彼のマンションへ着くと玄関へ入るなりお互い求め合う様に口付けを交わす。触れるだけのキスからどんどん深いキスに変わる。
「………あなたもキスするのね…」
「…その時の気分による」
「じゃあ、今は……っ……」
言葉を全て発する前に再び男に唇を塞がれキスに応えながら背中へと腕を回した。
その時……。
――ピピッ♪ピピッ♪――
何処からか小さく呼び出し音が聞こえた。

