秘密な契約と掟破りな愛


「変わった女だな」


「あら、あなたもよ?特定の女を作らないのは……普通じゃないでしょ?」


「…面倒臭いだけだ」


「そおなの?私にはマメな男に見えるんだけど……まあ…人それぞれ色々あるわよね」



そうこう話している内に小洒落たイタリアンレストランに着いて車を駐車場へ停める。



「ちょっと。普通のとこでいいわよ。私はファミレスとか想像してたんだけど」


「ファミレスと変わんねぇだろ」


「変わるわよ。どう見たってレストランじゃない」


「ファミレスだと思って食べろ」



男は車から降りると、私も続いて降りた。ファミレスだと思って食べろって言われても…そんな無茶よ…。