「じ、じゃあ私はこれで。明日は休みだから朱里また明後日ね」 「ええ。また明後日」 「送ってやらなくていいのか?」 「ええ。亜美はこれからデートなのよ。そこで待ち合わせしてるんじゃない?」 「…そうか」 男と私は車に乗り込み空港を後にする。それにしても…珍しいわよね。彼から来てくれるなんて…意外だったわ。 「あなた…夜勤もあるのね」 「たまにだけどな」 本当…謎めいた人だわ。普通のサラリーマンなら…夜勤とかないわよね…?