秘密な契約と掟破りな愛


「そのパーティーって…社内パーティーなの?パートナーとかはご一緒出来ないの?」


「どうだろうな。夫婦ならいいとは思うが……俺にもよくわからん」


「…ねぇ。いい事思い付いたわ」



男は不思議そうな顔をして、じっと私を見つめる。私…いい事思い付いた…。あなたにとっても私にとっても悪い話じゃない筈…。



「そのパーティー…私、行ってもいいかしら?あなたの彼女役で…」



…さすがに彼女連れの男を公衆の面前で、フィアンセだとは言えないでしょう?いくら彼が欲しいからって…そんな自らをドブに足を突っ込む事はしない筈…。