秘密な契約と掟破りな愛


「携帯…返して欲しかったら部屋まで取りに来てくれる?駐車場は奥から二番目よ」



運転席側へと回ると男が呆れた顔をしてウィンドウを下げると私は悪戯に笑いながら男の携帯電話をちらつかせた。



「……中々やるな」



男は勘忍したのか諦めた様な口調で呟くと車を駐車場へと停車させて車から降りロックをかけて私の方へと向かって来る。



私は携帯電話を鞄の中へと入れてマンションのロビーへと入ると男は渋々つまらなさそうな顔をしながら入って来たその時だった……。



「……慎矢さん?」



少し幼さの残る甲高い声が聞こえた方へと視線を向けると、そこには同じマンションに住む女性が立っていた。