男が私に覆いかぶさると、隣りの部屋から男の子の泣き声が聞こえた。 一人で不安だったのだろうか…。男は再び鬼の様な顔になると銃の引き金を引き勢いよく部屋を出て行く。 「ま、待ってっ!!やめてっ!!」 このままじゃ、間違いなく男の子は………。私は男を追い掛けて、男が子供の居る部屋に入り銃口を向けた瞬間、後ろから男の頭を髪留めで殴った。 「……っ!!テメー!!」 男は振り返り私に銃口を向けると共に、部屋の中で大きな音が響くと共に辺り一面煙りに覆われた。