暫くして再び隣りの部屋にある電話が鳴り響く…。警察からかな…? 「はぁ?!早くしろ!!あんまり遅いと、二人の命はねぇからな!!わかったな!!」 男の大きな怒鳴り声が聞こえる。男の子はビクンと肩を震わせて今にも泣きそうなのを必死に堪えているのがわかる…。 「……ねぇ…僕の名前は?」 「……僕は……翔太…」 「…翔太君か。カッコイイ名前ね」 何とか話しをして、少しでも気を紛らわせてあげなきゃ…。