「……大丈夫よ。ママが迎えに来てくれるわ」 「ヒクッ……ぅ……本当?」 「ええ。本当よ。それまで……私と待ってましょうね…」 「……うん………お姉ちゃん…痛いの?」 「…大丈夫よ。痛くないわ」 私は男の子の頭を負傷していない右手で優しく撫でる。 あの時の…弟と同じぐらいね…。 あなたの事は…私が守るから大丈夫…。