足場の悪い道を通り抜けると見晴らしのいいお寺へ着き裏へ回って墓地へと入る。 その墓地の中にある小さなお墓の前で足を止めてお花とジュースとお菓子を供えた。 このお墓は…私の弟のお墓。弟は四歳の時に車に跳ねられ亡くなった。 その当時私は16歳で高校生だったわね。あの時の記憶は今も鮮明に覚えてる…。 車が大好きだった弟。部屋が車のおもちゃで溢れ返るぐらいだったわね。