それから五日が経った時の事。珍しく仕事が定時に終わった事もあり、いつもより早く部屋に帰った。 これから風呂へ入ろうとした時、携帯の着信音が鳴り響く。携帯の画面へ出てたのは…朱里の名前だった…。 出ようかどうか迷ったんだが…もし、また何かあったらいけないと思い携帯に出る。 嫌……俺がただ単に声を聞きたかったのかもしれねぇな…。 「こんばんは。今、マンションの近くに居るんだけど……会えないかなって思って…」 また俺の胸が高鳴った。