秘密な契約と掟破りな愛


「…二人共…帰れ」


「嫌ですわ。私は慎矢さんが心配で来たんですもの。家まで送りますわ」


「…余計な世話すんな」



慎矢さんは、スタスタと歩いて行く。私が後を追おうとした時…本部長の娘に止められた。



「今日は慎矢さんをそっとしといてあげて貰えません?慎矢さん…犯人を撃った罪悪感を感じてますの…」


「……犯人を撃った…?」


「仲間を守る為だから、罪悪感を感じる必要なんてないですのに…自分を責めてらっしゃるのよ」



それは…とても衝撃的な言葉だった…。