じゃあ…せめて……せめて、今日だけは…。家へ送らせて…。 これだけは…譲れないわ……。 「あら。何をしてますの?」 ドクンと心臓が脈打つのがわかった。…この声は……私が会いたくない人……一番会いたくない人…。 「…こんばんは」 「…慎矢さん。やっぱり、ここで飲んでましたのね。昼間にあんな事があったから…心配してましたのよ」 タイミング…良すぎよ……。