「………好き…」 まだほんの少し慎矢さんの香りが残るシーツをギュッと抱きしめた。 何度も溢れ出しそうになった言葉………だけど言えなくて…。たったの二文字の言葉が言えなくて…。 本当は…伝えたかった。伝えたくてたまらなかった。だけど……言ってしまって……嫌われてしまうのが怖くて…。 言葉に出せなかった。