顔を上げるとそこには……私と同じマンションに住む慎矢さんの許婚が居る。 「…こんばんは」 「誰かお待ちなの?」 「え、ええ。…まあ」 「もしかして…慎矢さん?…な、訳ないわよね。私、あれから色々と調べたんですの」 色々と調べた…?何を調べたんだろうか…。もしかして……恋人の振りをしている事…バレてしまったとか…?