「私、あなたがいいのよ。あなたとしてみたいわ」 持っていたグラスをコトッと小さく音を立てながらテーブルへと置き、男の筋ばった太い首筋から胸板へと人差し指でそっと撫で下ろして行く。 「ねぇ……抱いて…?」 撫で下ろした手をバスローブのえり袖から中へ手を入れようとした時、男がぐっと私の手首を掴み動きを止めた。私は不思議そうに男を見上げるといきなり前がぐらついて、気がつくと視界が天井を映し出していてソファへ倒されていた。