秘密な契約と掟破りな愛


私…久し振りよ。……私からしたいと思った人に出会ったの。この、逞しい身体付き。おまけに…イケメン。こんな男と出会う確率は…かなり低いと思う。



腕組みをしながら寝息をたてている男の顔を、じっと覗き込む。せっかくいい事出来るかなって思ったのに…寝ている所を起こす事なんて出来ないじゃない。



諦めて男から離れ様とした時…。



男の目がゆっくり開き私を見つめた。



「あら。起きてたの?」


「……気配で起きた」



気配で起きた?私がドアップで見つめていた事を寝ながらも感じとっていたって事かな。何だか面白い男ね。