秘密な契約と掟破りな愛


「…縫うのかしら…?」


「さあな。何だ?針が怖いのか?」


「……………………」


「フッ。お前にも弱点があったんだな。痛くないから大丈夫だ。早く行って来い」



彼は悪戯な笑みを浮かべた後、私の背中をトンと軽く押すと椅子へと座って早く行けと言わんばかりに手を前後に振る。



今凄く緊張してる。心拍数が上昇する中診察室のドアを開き恐る恐る中へと入った…。